ひげ爺の今は〇〇となりにけり。

初期の老々介護日誌から、思い出の記、艶笑小咄、別サイトで歴史情話など掲載

ひげ爺の今は〇〇となりにけり。の新着ブログ記事

  • ブログは呟きなんだな

    2022.12.14  今日は昼、めったに食べない温か蕎麦にした。 信州信濃の蕎麦よりも、 わたしゃあなたのそばがいい。 と言いながら、食べる蕎麦の楽しさよ スーパーで買い、ソバをゆでて、 昨夜の残りのほうれん草を乗せて、かき揚げ天ぷらも贅沢に、 ビールを最初から、350×2、用意して、 まだまだ... 続きをみる

  • かたじけなさに涙こぼるる

    2022.10.29 自転車で買い物に行く途中に小学校の前を通る。 今日、運動会の日だった。 校庭の中、道路側の柵の金網越しにも、大勢の父兄、じじばばたちが鈴なりで囲んで、 子供たちの走る、投げるに、歓声を上げていた。 自分の子供たちも、そこで、40年近く前に、躍動していた。 妻とももちろん応援に... 続きをみる

  • ポロポロと泣いた

    2022.09.13  自分の家から、義祖父の住んでいる総社駅近くの長屋まで、たぶん5キロほどある。 小学生が、のこのこ思いついて歩いて行く距離ではない。 真備町から総社市まで、バスも通っていなかった。 伯備線清音駅まで子供の足だと徒歩1時間、清音から総社まで一駅6分、駅から数分の義祖父の住まいま... 続きをみる

  • 火宅を如何にとせむ

    2022.08.15  昨夕、雨戸の戸締りをしていると、どこからともなくコオロギの鳴き声が聞こえた。 いつもは庭の花水木の幹に留まって、突然にやかましいほど声を張り上げる、蝉の鳴き声も今年は少なかった。 季節の便りを交わす、親戚、知友たちからの暑中の挨拶も無く、寂しいようで安気でもある、怠惰な夏の... 続きをみる

  • お盆のころの思い出

    2022.08.12  子供の頃に、仏壇の前に並んだ廻り燈籠のあやかし明かりの、どちらかと云えば恐い青い炎のゆらめきに、怖気て眺めていたのを覚えている。 ナスやキュウリで作った動物たちを、お供えとともに葦舟に乗せて、集落を下った所にある小川に流した。 沢山載せて流すものだから、葦舟はすぐに沈没し、... 続きをみる

  • 子供に還る、佳き日の思い出

    2022.07.23  午前11時に家を出て、JR、東急と乗り継いで12時前に『こどもの国』に着いた。 と言っても、じいじが孫を連れてやってきたのではない。 自分には子供はいるが、孫は居ない。 入場料600円のところ、高齢者割引で半額の300円で広大な敷地内を、ぶらTUNOしました。 40年近く前... 続きをみる

  • 花は咲く 花は散りても

    2022.07.14  朝、目覚めた時に、上下の瞼がくっついて、すぐに開かない。 指で補助しないと、眼が開かないとは、なんとも歳を経ったものだ。 別に、目ヤニが出て接着している訳ではない。 瞼を開く筋肉が弱っているのだろう。 パソコンに向かうと、しばらくして文字がかすむでくる。 以前、血圧が高く1... 続きをみる

  • たわむれに母を背負いてそのあまり

    2022.07.11  しばらく更新していなかったのに三日連続とは、少し消化不良な時事ネタかも、 母親を撃つことは、子としてできない。 代わりに、そのような母親にしてしまった宗教団体、さらに元凶に思った政治の巨魁、安倍元総理を銃撃した。 この思考の流れに、まったく矛盾も停滞もない。 安倍元総理が死... 続きをみる

  • 死者に鞭打たない、は万国共通

    2022.07.10  少し涼しくなったので、庭の草刈りをした。 手ハサミで平らに、チョキチョキ。 長く伸びると、臆病なジュエは外に出て遊ばない。 室内がラクチンラクチンの安心だー。 白昼、銃殺された安倍元総理は閃光のような出来事であったようだから、 何が起こったのか理解する間もなく、何を言い残す... 続きをみる

  • 白鳥はかなしからずや

    2022.07.09 白鳥はかなしからずや空の青海の青にもそまず漂う 牧水 安倍元総理の凶弾に斃れた事件に、ふとそんな歌を想った。 41歳という犯人にも、余人のわからぬ悲憤があったのだろう。 それが安倍元総理に向かったのは、彼が代表する政治に置き去りにされた者の、一撃の思いが、ねじ曲がった方向に噴... 続きをみる

  • ソーメンと梅干、少年野球

    2022.05.29  今年初めて昼にソーメンを食べた。 タマゴ焼きとキュウリ・トマトの彩り。 立派に、白、黄、緑、赤、になっているのに悦に入って、 二本目の途中から、梅干を肴に飲んで、よい機嫌になっている。 塩をなめなめちびる、酒飲みの爺さんの態。 昔、梅干は一家に一壺の保存食。 漬けたしその葉... 続きをみる

  • 美味し酒飲む

    2022.05.26  酒量が進んでいる。 昼も、350mlのKIRINのどごし《生》がいつの間にか2本に、 夜は、松竹梅「天」を2合徳利の首近くであったものが、なんとなく不足に思えて、のどごし《生》を1本追加するようになった。 たいした酒量ではないのだが、着実に増えている。 今は次の作品に取りか... 続きをみる

  • 安土城址 信長の真骨頂を見た

    2022.05.15  歴史上の偉人で一番好きなのは、織田信長。 水呑み百姓から天下人になった、起き上がり小法師、秀吉、 結果として260年続いた徳川の世を盤石なものにした、苦労人、家康、 どちらも優れた人物であったのは言うまでもないが、 秀吉には棚ボタに成り上がった者の天下ビジョンが間に合わず、... 続きをみる

  • 海上散骨

    2022.04.12  生前の妻の希望通り、遺骨を海上散布した。 4月11日、快晴。初夏の気候だった。 子供たちも来てくれたので、家族そろっての見送りができた。 横浜みなとみらいぷかり桟橋、写真のような、クルーザー船が待っていた。 乗船の説明と、船長の奥さんが記念写真を撮ってくれた。 自分は162... 続きをみる

  • 「竹田の子守歌」

    2022.04.08 Niceが消えたり、コメント欄が無くなったり、IDを変えて再出発したり、 それぞれ、皆、muragon村の住人であることに、工夫しているようだ。 何が良いことか、わからない。 あまり、名前を出さない方がいいのだろうが、名無しの権兵衛ではかえって失礼、血が通わない空疎なものにな... 続きをみる

  • 本日、二段目。カムカムエブリバディ

    2022.04.06  岡山の情景が出るということで、12時45分からの放送を観た。 登場人物については、toshiさんの記事などから、おおよそ分かっている。 午前中に、yahoo記事などから、岡山偕行社を訪ねて丁寧に記事写真を載せていた、女性のmuragonブロガーさんの方、名前が出て来ない、そ... 続きをみる

  • 宮崎学と、ツイッター詐欺?

    2022.04.04  作家の宮崎学が死んだ。 グリコ森永事件当時、キツネ目の男としてマークされていたと自著にある。 76歳、死因は老衰だと云う。 自分と同年の76歳で、老衰はカンベンして欲しいな。 経歴からして、闘死だろう。 76歳になった本年初めに、地区担当の民生委員が挨拶にやって来た。 高齢... 続きをみる

  • ワクチン接種後遺症

    2022.03.23 昨日の3回目ワクチン接種。ファイザー製。 前2回と同じく、左腕に多少のシコリ感があるのみで体調に変化なし。 体温35.9  血圧159、87 身体の中に異物を抽入されたのだから、少しは抵抗の証が出てもいいのに、 いつもの晩酌も欠かさなかったし、熱めの風呂にも入った。よく寝た。... 続きをみる

  • 庭花がどんな色をして咲いているか、宇宙から見える世の中になった

    2022.03.20 昨晩は久方ぶりに寝つきが悪かった。 考えることが多いのは、いいことだ。 ああでもない、こうでもない、と、頭に描いたパズルをはめ込んでは、やり直して眠れなくなる。 若い時分、高校生の頃が一番よく本を読んだ。 商業高校だったのに、そちら方面ではない、困った本ばかり。 ヒルティの「... 続きをみる

  • 今朝はいささか、頭が働かない。

    2022.03.18 昨日、突然に昼時、昔からの友人から電話が有り、すぐに応じて、夕方4時過ぎから横浜線中山駅近の居酒屋で、お酒を飲んだ。 ほぼ似たような境遇であるので、話が進み、酒量も進んで、閉店まで浴びるほど飲み、 今朝はいささか、頭が働かない。 ちなみに普段の晩酌は、熱燗1合ほど。 この日は... 続きをみる

  • 自分は昔から風呂屋の桶、

    2022.03.17 昨夜の東北地震、すでに寝ていたが、目覚めて、揺れが長く続く、これは大変に大きな地震だと、収まったのですぐにNHKテレビをつけて、震度6強とある。 相模原は震度4だった。 11年前の東北大震災のときは、丁度、妻が膝に人工関節を入れたばかりで、国立病院に入院していて、その見舞いに... 続きをみる

  • 最近、ひんぱんに足がつる。

    2022.03.16 最近、ひんぱんに足がつる。 今朝も、烈しく左足ふくらはぎが固まってしまい、起き上がることができなかった。 筋肉をなだめ、すかして、揉んでいき、ようやくにベッドから離れることができた。 パソコンを開き、載っている整体師のユーチューブを観ながら、なんとか一息ついているところ。 い... 続きをみる

  • 五段変格活用とNHK『鎌倉殿』

    2022.03.15  タイトルの一部を変えたように、たまには艶笑咄も。 昔、五段変格活用というものを習った覚えがある。 サ行変格活用、 すればぁ、のクレヨンしんちゃん、ではないが、 サ行は、スル、スルトキ、シタイ、シテ、などいやらしくなる。 ラ行五段変格活用 あらっ……、これは何? ありっ……、... 続きをみる

  • 金錯銘鉄剣は奈良史跡よりも遠かった

    2022.03.14  予定通りに北に向かって、淵野辺駅7時40分乗車、八王子→高麗川→川越→大宮→行田駅着11時前。すべて各駅停車の電車で時間がかかる。 自転車をレンタル、さきたま古墳群に着いたのは11時半ごろ。 所用時間3時間50分。 これを淵野辺から逆に南に向かって、新横浜→新幹線京都駅→奈... 続きをみる

  • 山はいいなあ、雪もいいなあ、

    2022.02.18 昨日、青梅の武州御嶽山に登ってみた。    過去に幾度か訪れているが、冬2月に登るのは初めてだった。 家を8時半に出て、横浜線、八高線と乗り継いで拝島、ここまでは1時間足らずであったが、青梅線青梅駅止まりで、そこからは1時間に2本ほどしかない奥多摩行が来るまで40分ほど待ち、... 続きをみる

  • どんど焼きのあと

    2022.01.27  子供時分は、正月気分も終わったどんど焼きのあとに、公民館に集まって「まんめいどー、ちんちんこー」と発声したように記憶している、今考えるとたぶん「なんまんだー南無阿弥、さんまいだー三昧」の子供仕様のお経文であったのかもしれない、大きな藁縄の注連縄を皆で回し合いながら、大声て詠... 続きをみる

  • 声に出して読みたい日本語

    2022.01.15  やることもなく、片付けでもしようかと、電話台の下の棚に立てかけてあるノート類、訪問介護の連絡帳とか自治会報とか市の案内冊子など整理していると、その中に妻の日記ノートを見つけて、感じ入ってしまった。 そこら辺りは普段、妻の手の届く片づけ範囲で、自分が永年、触っていない。 アラ... 続きをみる

  • 昭和天皇崩御のことを思い出した

    2022.01.07-2 今日のsentoporiaさんの記事で愛子内親王、夕方のテレビニュースで佳子さま武蔵野御陵参拝、そこから昭和天皇崩御のことを思い出した。 1989年1月7日、自分の44歳の時だった。 その日の新聞記事、週刊誌を保存していた。 いつの日か、それを振り向く時が来る、そんな想い... 続きをみる

  • 早朝の雪景色、汚れちまった悲しみに

    2022.01.07 数年に一度の雪景色を目の当たりにして、つい雪にちなんだ話になる。 今老人の諸子の多くが教科書で読んだ記憶が有るだろう、 トンネルを抜けると雪国だった(川端康成) 汚れちまった悲しみに 今日も小雪の降りかかる(中原中也) トンネルに感動したものではないが、汚れちまった悲しみは多... 続きをみる

  • 1月3日は妻の誕生日、昼間はジュエと二人きり、

    2022.01.03 隆達小唄というものが有る。 或るブロガーさんに余計な世話をしてやろうと思って、二・三紹介する。 最初にこれが出るのに驚いた。 1、 君が代は千代に八千代にさざれ石の岩ほと成りて苔のむすまで 2、 おもひ切れとは身のままか誰かは切らん恋のみち 21、いかにせんいかにせんとぞいは... 続きをみる

  • 明け七十七歳、静かな正月を迎えた。

    2022.01.01  旧年師走いっぱい、かつてない小説書きに専念できた。 家の用事、その合間に机に向かっている。 いや、小説書きの合間に、室内床拭き、玄関扉、門扉などの水拭きをして清々としている、と言った方が正しい。 昨年は妻と二人で正月元旦を迎えた。 何があったわけでもない、雑煮を作って妻に食... 続きをみる

  • 物言えば唇寒し冬の風

    2021.12.08 Monoieba kuchibirusamushi fuyunokaze 物言えば唇寒し冬の風 そんなことを考えている、今、この頃です。 と云うより、あまり気が乗っていない。 小説創作に全力を傾注したので、極度の脱力感、一種の鬱にある。 わずかに登録しているブロガーさんの記事... 続きをみる

  • 近頃の、とりとめもなき徒然の

    2021.12.03 この1週間、いろんなことがあった。 11月20日過ぎてから、喪中につき新年賀はがき辞退の挨拶状を送り、 今年初めに妻宛てに来た年賀状の住所を頼りに送った中で、すぐにショートメールが返って来た人は、学生時代に妻と一緒に台湾旅行に行った、中高と同じ、こちらの家にも一度遊びに来てく... 続きをみる

  • 影法師を踏む、(自分の)

    2021.11.17  そこまでやって来ている、冬の夕暮れ、 地面に落ちた、自分の影法師を追いかけて行く、そんな遊びが、子供時分にあった。 何故だか、影法師の頭、テッペンを目がけて飛んで行く、 が、踏んだと思った瞬間に、影法師の頭、テッペンは先に進んでいて、 決して自分では捕えることはできない。 ... 続きをみる

  • あら、どうかしたの?

    2021.11.11  夢を見て、目覚めた。 深夜、午前3時ごろだった。 広い会場の壇上で、誰か、女の人が聴衆に語りかけていた。 遠く過ぎて、顔まで見えないが、知っている人であるのは、その会場のうしろの方に自分が居るので分かる。 自分は、そのとき、壇上の女の人に随いて来ていたのだ。 壇上で語ってい... 続きをみる

  • 「自分回帰」することにした。(修正)

    2021.10.19 TBSテレビの昼のニュースバラエティで、Voice Project という若者・タレントたちの、投票に行こう、自分たちの意見を行動に表そう、という内容の番組をしていた。 いつものことで、一人用の昼ラーメンを作り、350mlの「のどごし生」を楽しみながら、横目でその番組を見てい... 続きをみる

  • 旅日記は、今日でお仕舞い

    2021.09.26  9月23日、旅の終わり日。 前日の午後からの、薬師寺、唐招提寺のことをまだ報告していなかった。 近鉄西ノ京駅に下りた頃から、雨粒が落ちて来て、折りたたみ傘を用意している、心配ない、と歩き出して間もなく、小さな傘からはみ出る土砂降りになった。 昨日の東大寺、興福寺の写真に人の... 続きをみる

  • この日、或る事実を発見して、今回の旅の目的はほぼ果たした。

    2021.09.25 パソコンから4日間離れただけで、眼のかすれ度合いが良くなった。 毎日、パソコン画面に向かっていて、視力が落ちているのを感じていた。 少し暗いだけで、キーボードの文字を拾うのに苦労する。 ブラインドタッチなど、年経て覚えた者に易々とできる芸当ではない。 何時の頃からか、運転免許... 続きをみる

  • 空に名月、深夜に粋な呼び鈴が鳴った!

    2021.09.24 21日午前1時半、新大阪駅APAホテル25階からの眺め、空に名月が浮かんでいた! その時刻、窓の外からノックして、空に名月が浮かんでいることを教えてくれた、誰かさんに感謝! 旅をして、最初の夜は、高揚した気分と、いわゆる枕が変わって寝つけない、とよく言われる。 まさにそのとお... 続きをみる

  • 三泊四日の命の洗濯

    2021.09.12 来週、久しぶりに帰郷します。 岡山倉敷市真備町の我が家の墓参り、 大坂の信貴霊園に眠る妻の両親墓に報告、 どちらも墓石の虚仮落としと閼伽洗いをして来ます。 忘れないように生花と線香とローソクも用意して行きます。 初日岡山まで帰ってその日の内にUターン新大阪のAホテル泊、朝食付... 続きをみる

  • マスカット・オブ・アレキサンドリア、

    2021.09.05 岡山の友人から、ブドウが送られてきた。 マスカット・オブ・アレキサンドリア、である。 毎年、故郷の美味しい果物を頂いている。 瑞々しい、碧色の宝石のような、大粒のかがやきが、ワッと躍り出る。 思わず、ニカッと口許がゆるむ。 つくづく自分は幸せ者だと思う。 彼は、自分が30歳で... 続きをみる

  • ネムリ病に罹ったように、四六時中、いつも眠い。

    2021.08.29 ネムリ病に罹ったように、四六時中、いつも眠い。 死者の瞼を閉じてやる、その伝で、 自分の瞼をそっとおさえて、そのまましばらく瞑目して、じっとしている。 また開ける。 パソコンの文字を見ていると、瞼が下りて来る。 また目を開く。 何も、頭を抱える必要はないのではないかと、想うこ... 続きをみる

  • 「この日がいいね」と君が言ったから8月15日は終戦記念日。

    2021.08.15 「この日がいいね」と君が言ったから8月15日は終戦記念日。 俵万智さんの『サラダ記念日』のパクリ、です。 ここに云う「君」は、時代背景としては「君が代」の君になりますが、 別の言葉を入れて見ると、また面白い世界が広がる。 妻(夫)の場合は、夫婦げんかの終戦記念日、または久方の... 続きをみる

  • 腹を立てた時は、将棋盤を出して、棋譜を追います。

    2021.08.12 腹を立てた時は、将棋盤を出して、棋譜を追います。 藤井聡太2冠は、名人、竜王、7冠まで取るだろう。 子供時分から、将棋好きのオジサンからよく将棋を指してもらった。 大山名人は倉敷出身で、たしか嫁はんが真備町の人だったように思う。 倉敷は縁台将棋が盛んな土地柄だった。 少しだけ... 続きをみる

  • 10日は妻の月命日、そして、新盆を迎えた

    2021.08.10 10日は妻の月命日、そして、新盆を迎えた。 毎日、ローソク線香を立てるし、新しい水、家族と同じ食い物を供えて、生花も枯らさぬうちに、取り替えている。 それが習慣になった。 新盆ということで、アマゾンで見つけた提灯と回り灯籠を一万円で買った。 明日届く、15日まで飾って妻の新盆... 続きをみる

  • 死せる孔明、仲達を走らす

    2021.08.06 近くのスーパーに、ママチャリに乗って買い出しに出かけた。 午前10時の暑さはすでに殺人的に上昇しているが、毎日の規則正しい散歩運動のおかげか、まったくヘッチャラだ。 このスーパーには車いすを積んで、妻ともよく行った。 スーパー内の通路はそれほど広くもないが、妻はまったく他人目... 続きをみる

  • 気持を、奮い起こさないと!

    2021.08.03 昨日は、庭の野菜プランター、玄関先の花プランター、の片づけをしてすっきりした。 暑さと暇を見つけて、先日来の草取りもしたし、家のまわりが実に清々しくなった。 洗濯機内の塵袋を外して、中身の屑汚れも取り除く念の入れ様で、これまた音が軽く回るようになった気がする。 そうなると、気... 続きをみる

  • あ~あ、何をしてるんだろうな、オレは!

    2021.08.02 幽霊の正体見たり 枯れ尾花 見なけりゃよかった あの子の寝顔 あ~あ、何をしてるんだろうな、オレは! それを言っちゃあ、お終えよ、 の気分になってしまったので、今日はこれまで。 写真は、くだらない見世物になってしまった、自分の足、 10年ほど前から変形に気づいていた。 昨日、... 続きをみる

  • 李白の詩 三度、下し文を読めば、

    2021.08.01  昨日は、扇情的なタイトルを掲げたにも関わらず、niceして下さった皆様、ありがとうございます。 読んで欲しいなと思っているお方はみんな、niceを残してくれていて、感激した。 メル友募集、では平凡すぎて、あえて愛人という言葉を使わせてもらった。 妻を亡くして、忌が明けたばか... 続きをみる

  • だから、四十九日のお供え御膳は、ふっくらとした「うな重」にした

    2021.07.28 四十九日、満中陰、そんな言葉の意味を考えたこともなかった。 お寺を頼まないし、人も集めない。 家族だけで、妻の供養をして、今日で一つの区切りを迎えることになる。 これからは、妻は自由に動ける。 大坂の両親にも会いに行ける。 両親の墓所は、信貴山中腹の広大な墓苑で、歩行に困難な... 続きをみる

  • 傍で、一緒に寝てやればよかった。

    2021.07.25 昨日はいちにち、ボーとして過ごした。 オリンピック開会式をフィナーレまで長時間観て、頭が昂奮して、ほとんど眠れなかったのもある。 ジュエとよく遊んだ。 家に来た当初は、階段の下で吠えていたが、現在は上り下りとも素早く後を追ってくるようになった。 毛が伸びきって、家中、落として... 続きをみる

  • 皆さま、お達者で~、ありがとうございました。

    2021.07.12 今年の初から昨日まで、 妻の介護、入院、不帰の別れ、そして想い出に浸る余りに、二人の出会いから互いの家庭の内輪まで描いてきた。 本日、香典返しの品を選びに、都内のデパートに出かけます。 昨日一日かけて、自分のブログを最初から読み返し、 その中の妻に関わる部分を選抜して20日分... 続きをみる

  • 「あなたは厚情の人だ」と褒めてくれている

    2021.07.11 昨日、妻の仏壇がハセガワから納入されて来た。 妻が亡くなって丁度ひと月、早いのか遅いのか、 一つ一つの事を、のろまに処理して行くと、この日になった。 何事も、テキパキがいいわけではない。 時間をかけて、ゆっくり動いていくのも、妻への人情というものだ。 亡くしたことの悲しみは、... 続きをみる

  • 大切なのは、今を生きる者たちの、立ち位置だ。

    2021.07.10 本日も入りは、自分の事から、になる。 やはり、それなくして物事は始まらない。 臭いはすれども姿は見えぬ、まるでおヌシは屁のようなもの、になってはたまらないからだ。 自分の生家は、昔のごく普通の農家の造りで、屋内作業用の土間があった。 そこで両親は、いわゆる夜なべ仕事をしていた... 続きをみる

  • 読書し、書いて、旅に生きて行く道を選んだ

    2021.07.09 妻の実家のことばかり話して、自分の故郷のことはほとんど語っていなかった。 それを語らずして、この旅路に終わりはない、のはわかっている。 しかし、煩悶している。 明らかにする必要はない。 ここまでで、わかる人には分かるし、わからぬ人に、解ってもらおうとも思わない。 しかし、妻の... 続きをみる

  • ぼくが、必ず、リュウマチを退治します!

    2021.07.08 難産の末に、産まれてくる子は、愛おしい。 二人は生みの苦しみを味わった。 二人とも、根は明るい性格を有していたが、時には母のない子のように、手探りで立ち向かって行かなければならない場合もある。 妻のノートは、自分では処理できない苦境に立ってしまった、どんつまりの状況の、一つの... 続きをみる

  • どこまで続くぬかるみぞ、 楽しくもあり悲しくもあり、

    2021.07.05 絶妙好辞、好事魔多し。 好調に走っていたランナーに、ブレーキがかかったのか、 昨日はパソコンがおかしなことになって、一日右往左往して、困った。 数日前から、Outlook が変調で、メールの中身が開けなくなっている。 知恵袋など、いろんな人の意見を参考にしてあくせく繰り返して... 続きをみる

  • 感謝することを忘れない、人々たち

    2021.07.04 大阪の義兄から、マンゴーが贈られてきた。 お中元、お歳暮が届くと、まず自分が電話をかけてお礼を言い、そのあと妻に代わって日頃のご無沙汰をお互いに思い出して長話となる。 ただ最近は、妻の声の出しようが苦しそうに聞こえるので、義姉などは電話の向こうで泣いているのか、逆に妻に慰めら... 続きをみる

  • この国のかたち、日本各地を旅して見ようか

    2021.07.03 朝起きて、屈伸運動していた。 これは寝覚めが良かったので、気力が横溢してきた、軽やかな気分である証拠だ。 自分のwebサイト「鳥にナル」のトップに、以前、下記のような決意表明をしていた。 訪れる者の少ない、ロフト部屋のような空間であるから、そのような花火でも打ち上げないと、陰... 続きをみる

  • 誰よりも、誰よりも君を愛す。

    2021.07.02 昨日のような、大げさな気持ちを表明するまでもなく、 帰化する前の、妻、楊玉新はその名前を一目見ただけで、中国人だとわかる。 今回、自分の戸籍謄本を取り寄せて、そこに妻の名前が当初楊玉新となっているのに、戸籍というものの無機質な明晰さに、新鮮な驚きをもって視つめていた。 子供た... 続きをみる

  • 解放に向けて努力していく

    2021.07.01 前日の、のちの自分の妻になる、玉新の学生時代のスナップ写真を見ながら、この文を書いている。 この清らかな愛らしい目を、自分は10年後に、曇らせ、迷わせてしまった。 妻は、便箋ノートに書いている。 <気になる人が現れた、わたしの目の前に釣り糸をたらして。> 今現在の自分は、令和... 続きをみる

  • だから、この追悼文集を妻の霊前に

    2021.06.30 妻の身の回り品を整理していると、書棚の下段の物入れの中に、思いがけないものを見つけた。 36歳で亡くなった、文学同人仲間のS君の、13回忌追悼文集だった。 S君は自分の三歳年下で、引っ越しの手伝いに来てもらったり、子供ができたばかりの我が家に遊びに来て、赤ん坊をあやしたりして... 続きをみる

  • 美しい国、ニッポン、ヤポネーは

    2021.06.29 昨日は奇妙な体験をした。 ここのところ、眠りが浅く、2、3時間の睡眠しか保てない。 寝た、起きた、を繰り返すので、いつも頭に靄がかかっている。 昼間、サテライト事務所に妻の年金停止手続きに行き、前日、すべての必要書類を揃えていたのを確認したはずなのに、いざ提出の段になって一枚... 続きをみる

  • 『白鯨』モビィ・ディックに立ち向かう、エイハブ船長のような

    2021.06.28 近鉄大阪線河内山本駅まで迎えに来てくれた楊玉新は、大型車の白いマツダルーチェに乗って、どこか安堵の、にこにこ顔で、手を振って待っていた。 そこまでに、ご両親の様子はあらまし手紙で聞いていて、 それでも挨拶にやって来る相手の男を、むげに追い払うものではない。 自分は、巨大な『白... 続きをみる

  • 先の事を考えて、急ぐものでもなかった

    2021.06.25 当時の自分は、フーテンの寅さん、のようなものだった。 先に自分が退院して、通院日でもないのに、歩いて数分だから、つい顔を出す。 診療所内の時間配分は分かっている、今頃はいちばん皆が退屈しているだろう時刻に、手土産も無しに、ふらりと立ち寄る。 「トラ屋」の店先を、ちょろちょろ行... 続きをみる

  • 傘は持っていないが、いずれ止む、通り雨だ。

    2021.06.24 昨日は朝の用事を済ませると、仏壇のはせがわに名前通りの仏具を求めに出かけた。 朝の用事とは、主に洗濯と掃除かけの二点、 家を空けるときは、火の回りを特に注意している。 ガスを最小の火にしたまま、うっかり忘れて、薬缶も鍋もフライパンも底にやけどの痕をつけてしまったことがある。 ... 続きをみる

  • 妻がそれを、微笑んで、見つめている

    2021.06.23 飛蚊症というものに、ここ4、5年、気を煩っている。 眼の前に、小さな黒い影がちらちら飛んで見える、あの症状です。 幻覚ではなく、実際に眼球を動かしていると、くっきりとそこに黒い影が浮かんでいるのが見える。 気になり出すと、いつまでも消えずに残っているが、他事に集中していると、... 続きをみる

  • 雀百まで、 灰になるまで、

    2021.06.22 昨夜10時直前に、風呂上りに見たNHK番組、名前をメモしていた。 亀山耕平、32歳、オリンピックを目指している体操選手らしい。 ちょうど、あん馬から落ちる映像が流されていたので、当落線上にない、メダルに届かぬ選手の苦闘を追っていた。 その亀山選手の言葉、 「どうして体操をして... 続きをみる

  • 世間知らずはお目出度い、自分の方だった。

    2021.06.21 20代の半ば、四国遍路横峯寺から石鎚山に登り、疲労困憊して家に帰り、死んだようになって横たわっていた。 「白目が黄色になっている」と指摘されて、倉敷の市民病院の診察を受けると、即刻、急性肝炎でその日のうちに入院、体中が黄疸で着ている寝巻がまっ黄色になった。 大人数の囲いも無い... 続きをみる

  • そう考えて、朝夕の線香を欠かさないでいる

    2021.06.20 小川洋子の「博士の愛した数式」を読んでいる。 いつどんな場合でも、博士が私たちに求めるのは正解だけではなかった。 何も答えられずに黙りこくってしまうより、苦し紛れに突拍子もない間違いを犯した時の方が、むしろ喜んだ。 そこから元々の問題をしのぐ新たな問題が発生すると、尚一層喜ん... 続きをみる

  • 人の営為など知りません、ジュエに救われている

    2021.06.19 いろんな用事・雑務に追われている。 その中に、役所の手続きというものがある。 これは残された者から、故人を想う時間を省いて、他の事に振り向けさせる、意外な妙法であるのかもしれない。 24時間、亡き者のことを想って、崩れていけるものでもない。 通夜、二日、三日と経ち、早や、初七... 続きをみる

  • 離れたところから二人のベクトルが交差した

    2021.06.18 汗を掻きながら、くたくたに一心に歩いたことで、頭の中に目的物以外の何も消えていた。 40年前の記憶しか残っていない。 yahoo地図を印刷して、テーブルの上に置いていたA4用紙を持ってくるのを忘れた、が、武蔵小金井駅からの方角は分かっている。 駅を背に、北北西に進路をとれ、だ... 続きをみる

  • 妻ロスの、悼みだろう

    2021.06.17 パソコンに向かって頭を使うのもいいが、それだけだと心身に滞りができる。 月曜日に打ったコロナワクチン接種のせいか、左肩に少々のコリがあった。 それを押して、病院に妻の残留物を引き取りに行ったので、思惟にムリをさせてしまった。 きのうは終日、ぼんやりとしていた。 妻のことだけを... 続きをみる

  • 妻の荷物の引き取り

    2021.06.16  月曜日は1回目のコロナワクチン接種に、駅向こうの指定医院まで出かけた。 火曜日は大学病院に、5月分の入院費の支払いと、そのままになっていた妻の荷物の引き取りに行った。 いったんは持ち帰っていた、車いすと酸素ボンベを、妻の強い要望で、半ば呆れながらもいずれは必要になるのだから... 続きをみる

  • 先立たれた男の供養はそれしか思いつかない

    2021.06.15 格別、信心深い男ではない。 若いときは、無神論・無宗教、自力こそ尊い、他力などに頼るものか、の気概があった。 それを、不自由にも窮屈にも感じない、鈍感さを粋がっていた。 それもどうやら、様変わりの、心境になったようだ。 ふと、妻は何も食べなくても平気なのか、入院中は差し入れも... 続きをみる

  • 涙雨ならぬ洗雨が降っていた

    2021.06.14 式が終えて外に出ると、涙雨ならぬ洗雨が降っていた。 葬儀は市営斎場で行った。 子供たちと一緒にタクシーに乗り、時間前にかなり早く着くと、すでに大阪の兄弟たちは全員そろって待っていた。 皆、後期高齢者になるが、肉体的に自由業で鍛えているせいか、酒・ゴルフと闊達な人たちだ。 82... 続きをみる

  • おくやみの言葉を戴いたこと、一生忘れません

    2021.06.12  深夜に、病院の霊安室から自宅に連れて帰り、一日、お通夜です。 子供たちと心行くまで、静かに寝ている妻を見送りました。 葬儀などというものを行うつもりはなくても、亡き者には安心してあの世に旅立ってもらわなければならない。 妻の兄弟から供花を贈られ、それを飾ったので、枕辺が華や... 続きをみる

  • 旅立ち

    わが愛する妻、知寿、チズさん、 悲しくも、6月10日22時22分 不帰の人となりました。 75年の苦闘の生涯でした。 しばらく気持ちの整理がつくまで、ブログはお休みします。 皆さま、読者ありがとうございました!

  • 抜けるような青空には、突然の夕立の予感

    2021.06.10 月曜日に術後の説明を受けたばかりなのに、水曜日も夕方、整形の医師から電話があった。 ――熱が9度近くあり、呼吸も少し荒い、元々、肺炎が底に残っているので、また出てきている、痰を取り除いて、抗生物質を変えてみます― そのような電話を貰ったのは初めてのような気がする。 2年前の左... 続きをみる

  • 遊びをせんとや生まれけむ

    2021.06.09 遊びをせんとや生まれけむ、中世に流行った今様の謡いです。 中高の頃の、歴史か古典かで学んだ記憶があります。 テレビでもやっていた。 松山ケンイチの清盛 松田翔太の後白河天皇 伊東四朗の白河法皇、 どちらかといえば、年齢的にも顔相的にも、伊東法皇になる。 貴族の真似をしようと考... 続きをみる

  • 電脳に人脳が勝った!

    2021.06.08 何か気分に、まったく色艶がなくなってしまった。 老人性うつに、罹ってしまったのかもしれない。 張り合いが無い、やり甲斐も無い。 白々しく、空々しい、毎日になってしまった。 そんな中で、何かに噛みつく材料はないかと探していたら、有った。 考えれば、その日から、変調になっている。... 続きをみる

  • 何か遺そうと立派な装丁の自費本を10冊ほど印刷

    2021.06.07 昨夜は妻から5日ぶりの電話があった。 側で看護士が手助けしているようで、はさむ声も聞こえた。 こちらから電話するのは、まだ早いと手控えていた。 アプト手術した日の次の火曜日にかかってきた電話では、何を話しているのか要領を得なかった。 アプトに覚醒して、うろたえているというので... 続きをみる

  • 頭が疲れているので、ロクなことしか思い浮かばない

    2021.06.06 朝一番に、昨日のブログの修正削除をした。 時間をかけて、一人一人重複しないように書いたものが、一瞬に掻き消されたのには、やはり力が抜けた。 代わりに添えた文章は、俵長者とかネズミの恩返しとかの童話の原型であったように記憶しているが、ウロ覚えのまま書いたので信頼はおけない。 内... 続きをみる

  • 多種多様のブログが、すべて無料で読める

    2021.06.05 昨日は雨で、退屈な金曜日(毎日が日曜日)していたら、みんな読み応えあるブログばかりで楽しかった。 おかげで、屈託もなく、心の洗濯ができた。 あくまで文を主としている、読者登録の方たちのみ、昨日一日の記事にしぼったので、洩れた方はあしからず、時系列順に並べた、ファン感想文です。... 続きをみる

  • 夫婦は、元は他人だが、長年培って、兄弟よりも濃い関係

    2021.06.04 宅急便でメロンが届けられて、困ったことになった。 大阪の妻の姉から、時候の挨拶で送られてきたものである。 口にしなくても美味しい、メロンをもらって、困ったはないが、しかし、弱った。 お礼の電話をしなければならない。 妻のことを話題にしないわけにはいかない。 「スーの状態はどう... 続きをみる

  • 「鏡の中の、某」

    2021.06.03 4年ほど前の創作ノートが、パソコンに残っていた。 それを読むと、あれこれ周辺の整理もついたそのころから、本気で余生を創作に捧げようとしていたのがわかる。 自分の出発点、モチーフであるので、この場を借りて老爺の道しるべとしたい。 誰にでも大なり小なり有る、虎か馬か、と素直に言わ... 続きをみる

  • 家族のために生き延びるアプトを選んだ

    2021.06.02 自分の事ではないから、その時の感想があるわけではない。 歯の抜歯で、歯肉に麻酔をかけられた、針を刺されたチクリとした痛みと、周辺のしびれの感覚は残っている。 それのもっと大きな感覚だろうか。 全身麻酔ではない。 半身麻酔と聞いている。 アプトamputa切断の痛みは感じないだ... 続きをみる

  • ヨカッタ、ヨカッタ、の一日

    2021.06.01 何はなくとも、まずは一献、 杯を頭上に掲げて、オメデトウゴザイマス、ヨカッタ、ヨカッタ、と唱えてやりたい。 1時過ぎに9F病棟に着き、2時15分に病室を出て4Fの手術室に向かい、その入り口で別れて、いつでも電話のつながるようにして病院内で待機すること暫し。 2時間も経て、そろ... 続きをみる

  • 土の色、土の匂い、それは即ち、人の色、人の匂い、

    2021.05.31 日曜日は一日、田夫になって過ごした。 といっても、田や畑があるわけではない。 庭の一画、プランターに植えた、トマト、キュウリ、ナス、サヤエンドウなどの手入れ。 花壇の、咲き終わった草花の枯れを取り除き、新しい芽を促す、細かな作業。 花は咲いたらそれで終わりと考えていたら、古き... 続きをみる

  • 子供たちに母親と対面させる

    2021.05.30 よく寝た。 昨夜は、350mlのどごし生ビール一本で眠気が抑えられず、7時過ぎに風呂に入り、8時にはもう寝ていた。 湯船の中で寝落ちする者もあると聞くが、真実にそうなりそうだった。 3時過ぎに一度目覚め、麦茶でのどの渇きを潤して、また寝た。 いつもなら、それだけ寝ると起き出し... 続きをみる

  • 妻の、埋葬許可書というものにサインした

    2021.05.29 妻の、埋葬許可書というものにサインした。 昨日も、手術前の麻酔科、整形外科の医師の説明を聞きに病院に行き、そこで何枚もの書類に署名した。 前回、2年半ほど前にも同じ説明を聞いて、その中に埋葬許可書というものにサインを求められて驚いたことがある。 生きている人間の、部位とはいえ... 続きをみる

  • 一瞬に理解して、一瞬に切り捨てる

    2021.05.28 気難しそうな顔の向こうにも、ひとりにやにやしている貌がある。 図書館などで、大きな対面机に伏して本を読み、思わずにやけているところを他人に透かし見られて、慌ててしかめ面をしてごまかすことがある。 毎日が、病院だ、病気だとあっては、本来の、陽の八卦も塞ぐ。 スポーツ人間ではない... 続きをみる

  • 当人にとって、イノチと同等の覚悟

    2021.05.27 大学病院の担当医師から血液検査結果の報告があり、やはりCRPが下がっていない、整形の医師とも相談して、血管一本で足の治療を続けるのは今後とも難しい、ついてはアプト切断の手術方向に移りたいがそれでよろしいか、と。 妻に対しての問診確認事項に電話応答で済ませ、土曜日の子供たちを連... 続きをみる

  • 目に動きがないのを、初めて見た

    2021.05.26 大学ノートにびっしり書かれた日誌というものを、特攻隊員だか戦地兵だかの遺品に、その表紙の写真だけ見た記憶がある。 一般的には、A4サイズ、30行×40枚のKOKUYOノート。 死を見つめていた彼らに及ばないまでも、いずれ半分は棺桶に足が届いている自分にも、感じるものはある。 ... 続きをみる

  • 多情に勝る、薄情もある、

    2021.05.25 いつもより1時間も遅く、目覚めたら5時を回っていた。 昨日は罪のない、色即是空、のような、字面のままの理解でキャッチボールをしたので、心地よい疲れで熟睡していた。 AとB、赤と黒、トムとジェリー、ワトソンとホームズ、右京と相棒、のように二つ揃うと急に親しみやすくなる。 その伝... 続きをみる

  • 俄然、やる気になった。

    2021.05.24 昨日は午後からずっと小説を書いていた。 鮮やかな大輪の花に、ハッと虚を突かれて、触発されるものがあったのだろう。 その花の名前がアマリリスであると親切に教えてくれた、ブロガーのお方にまずお礼のコメントを返信して、夜から今朝までに更新してあるブログに目を通してniceを入れ、今... 続きをみる

  • 雲間から一条の光が落ちて来た

    2021.05.23 天候のせいか、気分がどうもシャキッとしない。 午前中に病院に行き、例によって爽健美茶4本を届けた。 考えれば院内ファミマで購入した、ペットボトル4本で、かろうじて妻とつながっている。 土曜日で病院内は人影も少なく、森閑としている。 9Fまでエレベーターで上がり、看護士に手渡し... 続きをみる

  • ウグイスの鳴き声で目覚めた

    2021.05.22 昨晩、寝る前に考えていたことが、朝の目覚めとともに消えてしまった。 ウグイスの鳴き声で目覚めた。 川向こうの、竹林の方に巣があるのは分かっている。 遊歩道を散歩しているほとんどの人がその音色に聞き惚れて、一度は足を止める。 すると、いっそうけたたましく、ケキョケキョホーケキョ... 続きをみる

  • 文人は小さな墓碑であってほしかった、

    2021.05.21 自分はあまりイライラしない人間のつもりだったが、そうでもなかった。 昨日は、コロナワクチンの接種予約のために、朝8時半から時間を見ては電話していたが、結局はつながらないままだった。 WEBからもできるとなっていたが、自分のやり方が間違っているのか、最終的には同じ電話番号にかけ... 続きをみる

  • とっさに感じたフラストレーション

    2021.05.20 高野山に登った時のことを、少し書く。 あれは4年ほど前、豪雨で南海線が橋本から先が運行不能になっていた。 自分は前夜、大和八木の旅館に泊まっていたので、JR和歌山線の橋本駅で降り、 代行バスで向かったわけだが、一時間近くゆられた記憶がある。 乗客はすべて観光客、多くは女性だっ... 続きをみる