ひげ爺の今は〇〇となりにけり。

初期の老々介護日誌から、思い出の記、艶笑小咄、別サイトで歴史情話など掲載

10日は妻の月命日、そして、新盆を迎えた

2021.08.10
10日は妻の月命日、そして、新盆を迎えた。
毎日、ローソク線香を立てるし、新しい水、家族と同じ食い物を供えて、生花も枯らさぬうちに、取り替えている。
それが習慣になった。
新盆ということで、アマゾンで見つけた提灯と回り灯籠を一万円で買った。
明日届く、15日まで飾って妻の新盆は終える。
僧侶は呼ばない。


今は無住の、岡山の生家から、過去帳と言うものを持って来ている。
それほど古いものではない。
そこに見える、両親以下の戒名(法名)に、親たちの信心の深さを思う。
高い功徳(金)を積んで、本山から院号を貰っている。


父 見聞院釈響流
母 珠光院釈淨願
祖父 得道院釈道哲
養祖母 滅度院釈知泉


食うや食わずの貧乏家なのに、お寺さんには高額なお布施を積む。
その気持ちに、やりきれなさがある。
歴史上に、差別戒名というものがある。
字の読めぬ人々であるのをいいことに、畜男、畜女、と墓碑に刻んだ。
治政の常であったとしても、それを徳の有る僧侶が行っては、オシメエよ!
徳のない自分は、過去帳の10日の空白に、


令和三年六月十日往生
スー善善女 都之隠士妻 行年75歳 と書いて仏前に供えた。


写真は