だから、四十九日のお供え御膳は、ふっくらとした「うな重」にした
2021.07.28 四十九日、満中陰、そんな言葉の意味を考えたこともなかった。 お寺を頼まないし、人も集めない。 家族だけで、妻の供養をして、今日で一つの区切りを迎えることになる。 これからは、妻は自由に動ける。 大坂の両親にも会いに行ける。 両親の墓所は、信貴山中腹の広大な墓苑で、歩行に困難な... 続きをみる
だから、四十九日のお供え御膳は、ふっくらとした「うな重」にした
2021.07.28 四十九日、満中陰、そんな言葉の意味を考えたこともなかった。 お寺を頼まないし、人も集めない。 家族だけで、妻の供養をして、今日で一つの区切りを迎えることになる。 これからは、妻は自由に動ける。 大坂の両親にも会いに行ける。 両親の墓所は、信貴山中腹の広大な墓苑で、歩行に困難な... 続きをみる
2021.07.25 昨日はいちにち、ボーとして過ごした。 オリンピック開会式をフィナーレまで長時間観て、頭が昂奮して、ほとんど眠れなかったのもある。 ジュエとよく遊んだ。 家に来た当初は、階段の下で吠えていたが、現在は上り下りとも素早く後を追ってくるようになった。 毛が伸びきって、家中、落として... 続きをみる
2021.07.12 今年の初から昨日まで、 妻の介護、入院、不帰の別れ、そして想い出に浸る余りに、二人の出会いから互いの家庭の内輪まで描いてきた。 本日、香典返しの品を選びに、都内のデパートに出かけます。 昨日一日かけて、自分のブログを最初から読み返し、 その中の妻に関わる部分を選抜して20日分... 続きをみる
2021.07.11 昨日、妻の仏壇がハセガワから納入されて来た。 妻が亡くなって丁度ひと月、早いのか遅いのか、 一つ一つの事を、のろまに処理して行くと、この日になった。 何事も、テキパキがいいわけではない。 時間をかけて、ゆっくり動いていくのも、妻への人情というものだ。 亡くしたことの悲しみは、... 続きをみる
2021.07.10 本日も入りは、自分の事から、になる。 やはり、それなくして物事は始まらない。 臭いはすれども姿は見えぬ、まるでおヌシは屁のようなもの、になってはたまらないからだ。 自分の生家は、昔のごく普通の農家の造りで、屋内作業用の土間があった。 そこで両親は、いわゆる夜なべ仕事をしていた... 続きをみる
2021.07.09 妻の実家のことばかり話して、自分の故郷のことはほとんど語っていなかった。 それを語らずして、この旅路に終わりはない、のはわかっている。 しかし、煩悶している。 明らかにする必要はない。 ここまでで、わかる人には分かるし、わからぬ人に、解ってもらおうとも思わない。 しかし、妻の... 続きをみる
2021.07.08 難産の末に、産まれてくる子は、愛おしい。 二人は生みの苦しみを味わった。 二人とも、根は明るい性格を有していたが、時には母のない子のように、手探りで立ち向かって行かなければならない場合もある。 妻のノートは、自分では処理できない苦境に立ってしまった、どんつまりの状況の、一つの... 続きをみる
2021.07.05 絶妙好辞、好事魔多し。 好調に走っていたランナーに、ブレーキがかかったのか、 昨日はパソコンがおかしなことになって、一日右往左往して、困った。 数日前から、Outlook が変調で、メールの中身が開けなくなっている。 知恵袋など、いろんな人の意見を参考にしてあくせく繰り返して... 続きをみる
2021.07.04 大阪の義兄から、マンゴーが贈られてきた。 お中元、お歳暮が届くと、まず自分が電話をかけてお礼を言い、そのあと妻に代わって日頃のご無沙汰をお互いに思い出して長話となる。 ただ最近は、妻の声の出しようが苦しそうに聞こえるので、義姉などは電話の向こうで泣いているのか、逆に妻に慰めら... 続きをみる
2021.07.03 朝起きて、屈伸運動していた。 これは寝覚めが良かったので、気力が横溢してきた、軽やかな気分である証拠だ。 自分のwebサイト「鳥にナル」のトップに、以前、下記のような決意表明をしていた。 訪れる者の少ない、ロフト部屋のような空間であるから、そのような花火でも打ち上げないと、陰... 続きをみる
2021.07.02 昨日のような、大げさな気持ちを表明するまでもなく、 帰化する前の、妻、楊玉新はその名前を一目見ただけで、中国人だとわかる。 今回、自分の戸籍謄本を取り寄せて、そこに妻の名前が当初楊玉新となっているのに、戸籍というものの無機質な明晰さに、新鮮な驚きをもって視つめていた。 子供た... 続きをみる
2021.07.01 前日の、のちの自分の妻になる、玉新の学生時代のスナップ写真を見ながら、この文を書いている。 この清らかな愛らしい目を、自分は10年後に、曇らせ、迷わせてしまった。 妻は、便箋ノートに書いている。 <気になる人が現れた、わたしの目の前に釣り糸をたらして。> 今現在の自分は、令和... 続きをみる