ひげ爺の今は〇〇となりにけり。

初期の老々介護日誌から、思い出の記、艶笑小咄、別サイトで歴史情話など掲載

2021年2月のブログ記事

  • 「Who are you?」と言われないように

    2021.02.28 どこかで書いた覚えがある。 別サイトの「鳥に化る」に、アマゾンKindleで発表している小説作品、あのうちの一つが昨日2月27日に予選発表があると思って、パソの前に座るとすぐにWEBを開いて確かめるが、一向にその兆候がない。 前回がそうであるからといって、今回も27日であると... 続きをみる

  • アニマルセラピー、という言葉がある

    2021.02.27 突然に家族がふたつ、増えた。 二年ほど前、母親の見舞いに帰って来たときに連れて来ていたが、この度は妻には初めての顔合わせになる。 犬用のリュックがあるらしく、申告すれば新幹線にも無料だったか、500円か1000円で乗り込めることができると以前聞いた覚えがある。 ジュエ、と呼ん... 続きをみる

  • オレ、帰る。家に帰る

    2021.02.26 昨日、午後の入浴カーが帰って間もなくの事だった。 妻に湯冷ましの爽健美茶を飲まして、さあしばらくひと眠りさせようとしていると、 突然、音信不通であった息子から電話がかかって来て、 「オレ、帰る。家に帰る」になった。 「犬も連れて帰る」 それでしばらく家に滞在するのだとわかる。... 続きをみる

  • 新しい命を授かったようで嬉しい

    2021.02.25 昨日はリハの療養士がまだ終えていない間に家を出て、ドコモショップに向かった。 ずっと若い女の子が来ていたが、体調を崩したとか(つわり?)で先週から背の高いイケメン先生が代わりにやって来ている。 妻の話では、スポーツマン、バスケの選手だったとかで、中々の好青年だ。 リハも整体だ... 続きをみる

  • 新しいことに挑戦してみよう

    2021.02.24  少し、新しいことに挑戦してみようと考え、スマホを購入することにした。 普段、電話とメールのみの利用だから、いわゆるガラケーで十分の世界。 そこにスマホというものを加える。 テレビなどで視る便利なものの大部分は、スマホから発出している。 それなくても生活できるが、それあると別... 続きをみる

  • 「希望」という名のあなたをたずねて

    2021.02.23 すべてが順調に行っている時は、くよくよする暇もない。 ふとした折に、突然に、もの寂しさを感じる。 年頭の賀状に、旧来の友人たちにWEB「鳥に化る」の開設を知らせた。 見てもらいたい、読んでもらいたい、の一念からである。 彼らが一番、都之隠士tunoinshiの本性を知っている... 続きをみる

  • 身も心も虫干しの一日

    2021.02.22 あまりの好天に、庭の鉢植えの土返し、水槽の金魚の苔取り・フィルター交換に気を散じることにした。 介護タクシーに乗る時に、玄関先に設置している彩りの小花がどれもみすぼらしくなっており、妻にそれを指摘されて、パンジーなど新たに6株購入した。 植木や草花は妻の趣味だったが、年経るに... 続きをみる

  • 隣人のためではなく自分のためにも

    2021.02.21 この家に住んで24年、となりは長い間ずっと畑地で、川沿いの遊歩道を歩く老若男女、犬の散歩・ジョギング・サイクリング、と人の営みの姿を眺めることができた。 しかし、とうとうその贅沢は失われて、昨年の夏に宅地に造成され、見る間に新築の家がいくつも建った。 庭からも、二階の窓からも... 続きをみる

  • 痰が出ないとかえって心配になる?

    2021.02.20 昨日は病院に行く日であわただしく、その他、ややお疲れモードでパソコンに向かう気持が薄れていた。 そんなときに出て来る日誌は愚痴ばかりを書き連ねるに決まっている。 一日休んだために気分もリフレッシュ。 ちなみにこの日誌は早朝に目覚めたとき、二階のノートパソコンで書いています。 ... 続きをみる

  • 前垂れは我が家の食事マナー

    2021.02.18 夕食を作っていると、何か声を出している。 ワカメスープと鶏肉を細かく切ってフライパンで焼いている忙しい時に、言う事ではないのに、そこまで頭がまわらない。 「ああ、あれ下さい!」 言葉には出て来ないが、テーブルに向かって待っているので、前垂れを要求しているのだとわかる。 最近は... 続きをみる

  • 遊びをせんとや生まれけん

    2021.02.17 妻の状態を専門医から認知症の症状ですと言われたわけではない。 2年も前、大学病院を退院するときに、状況判断のような問診のペーパーを広げられて、各種の項目にチェックされて、その一つ一つの受け応えに妻がスムーズに即答できないのを知った。 側で視ながら、高齢者の健忘症とはちがう、異... 続きをみる

  • 酒は百薬の長、雨の中、傘を差して弁当を買いに

    2021.02.16 足の甲の張れと赤味は見た目、変化は感じられない。 朝の起床時に「痛い」と訴えていたが、日中ほとんど気にならない痛みなのか、そのことが話題になることはなくなった。 昼の用意をしなければならないが、麺類を切らしていて口に入れる適当な食物がない。 「焼き飯でも作ろうか」と問うと「そ... 続きをみる

  • 人格否定しないで!

    2021.02.15 昨日はバレンタインデーとかで、娘からヨックモック菓子が届けられて、そのお礼電話をしたのに、夕方、妻がケイタイを取り出して、どこかに繋ごうとしている。 前夜の地震が心配で、娘に様子を尋ねようとしているのだ。 「お菓子のお礼で声を聞いたばかりではないか」 「地震のことを話したいの... 続きをみる

  • 今日はバレンタインデー、らしい。

    2021.02.14 寝入りばなに、何か大きな揺れを感じて飛び起きた。 時刻を見ると23時08分、しばらく止む様子がなく揺れが続いた。 これは大きな地震だとわかり、急いで階下の妻の元に走った。 薄暗がりの中で、静かに寝ている。 あの揺れに気づかなかったのかと顔を覗き込むと、光るものが見えた。 「大... 続きをみる

  • なぜ? は赤ん坊への知恵がえり

    2021.02.13 病院で予約時間が過ぎても、診察の順番の受付番号がなかなか表示されないのに、我慢が切れそうになることがある。 一定の間隔で番号が切り替わっていると、呼ばれる時間が近づいていると安心できますが、表示された番号がまったく動かなくなって久しいと、段々苛々してくる。 前の人に時間がかか... 続きをみる

  • 正気になって言うことが可笑しく

    2021.02.12 排尿のパック袋の栓をゆるめて、容器に移して取り出しているときのことだ。 「パパも大変だね。大きに感謝申し上げます」 と、ときどき妙な丁寧言葉を真顔で話すので、微苦笑するしかない。 「大きに」は関西弁の「おおきに」なのだろう。 「申し上げます」など普段使わない言葉が出るのは、実... 続きをみる

  • 図書館を梯子する

    2021.02.11 久しぶりに図書館に足が向いた。 駅まで歩いて10分少々、駅向こうに300メートルほどの距離。 図書館は最も安上りの時間つぶしです。 平日の午前10時過ぎ、居るのは老人と幼児連れの若いお母さん。 読書スペースに10脚ほどのパイプいすが置いてある。 ほどよい室温で足を投げ出して寝... 続きをみる

  • 今ほど愛おしく思う時はない

    2021.02.10 庭の駐車スペースに車が無いのは淋しいものだ。 1964年に免許を取って以来、車に乗らなかった期間はほとんどない。 ホンダのN360、三菱ミニカ、マツダキャロル、シビック、サニー、カローラと乗り継いで行った。 都会に出て必要を感じなかったので数年は乗らなかったが、すぐにまた乗り... 続きをみる

  • 眠れない時は煎餅を齧る

    2021.02.09 妻が「監察医朝顔」というテレビを見ている間に風呂に入る。 夜10時には就寝させるために、その前に風呂に入っておくというわけだ。 今年の冬は「旅の宿」という入浴剤を見つけて、各地の温泉地巡りをしているつもりになっている。 格別温泉に行きたいという欲求があるわけではないが、テレビ... 続きをみる

  • 足の痛みは頭に適度な刺激

    2021.02.08 起床時に足の甲の腫れが引いていて、皺ができているようなのを話すと喜んでいたが、それには足首に枕を敷いて浮かせて寝かせたせいもあったかもしれない。 しかし、ベッドからの移動、車いすに乗せてテーブルに向き合うなり、 「足が痛い」という。 「そうか。腫れは引いているのに別の痛みかな... 続きをみる

  • 麒麟がくる

    2021.02.07 いよいよ今夜、討ち入りですね。 毎年、この大河ドラマあるゆえに、民放はNHKとの格差を詰められないでいる。 スポンサーは受信料ほどの潤沢な予算を組ませてくれないからでしょう。 というより、安い?と聞くNHKギャラでも出演したいと思う、役者さんの欲求の方が強いからでしょう。 紅... 続きをみる

  • ナイスキャッチ!!

    2021.02.06 新しくミノマイシンという薬が朝夕に処方された。 細菌をやっつけると説明書にある。 あきれるほど沢山の、多種多様のクスリを飲むものだといつも感心する。 薬カレンダーのポケットの日曜日から始まり、朝・昼・夕と空になって行き、土曜日の夜にはきれいになくなる。 服薬を忘れないために、... 続きをみる

  • 牡蠣フライを手づかみで喰う

    2021.02.05 診察、超音波、診察、血液採取など続いて、昼時になったので病院のレストランで食事をして帰ることになった。 御膳箸を使えなくなって久しいので、フォークに替えてもらったが、家にあるのと違ってゴム輪が付いていないのでこれもうまく使えない。 フォークの腹に乗せようとしてうまくできず、突... 続きをみる

  • 準備はできた、さあ病院へ‼

    2021.02.04 今日は朝早くから、お出かけの準備で忙しい。 昨日、結局クリニックの医師に来てもらい、足の指裏にできている黒い斑点の正体を確かめるべき、大学病院の皮膚科専門の先生に診察してもらうことになった。 しばらく行っていないので予約は取れない、外来診療に並ぶことになった。 クリニックの紹... 続きをみる

  • あれも天使、これも天使

    2021.02.03 看護士が火・金とやって来て、すっかり自力では排便できなくなった妻の下の世話をしてくれる。 介護度5の家にやって来る看護士は、検温血圧酸素測定など体調管理のきれいな仕事をするだけの存在ではない。 業務だとはいえ、尻の穴から便を掻き出すのは並大抵の仕事ではない。 感謝こそすれ、現... 続きをみる

  • 老いたりとはいえ妻にも女のプライド

    2021.02.02 昨日、月曜日は午前中に入浴カーがやって来る日。 運転手と看護士とヘルパーの3名でやって来る。 身体を伸ばしてすっぽりはまる、大きなプラスティック製の浴槽が床に置かれ、外水道に繋がれたホースの水が車内のどこかを通過して来るほぼ瞬時に沸いた湯水が溜められて、そこまでに体調を測り、... 続きをみる

  • 初とは目出度いことの表れです。

    2021.02.01 新しい月の初日です。 なんであれ、初とは目出度いことの表れです。 初日、初詣、初見、初潮、初夜、いずれも祝い事に使われますが、初老、となるとハレというよりケの日常なのかもしれません。 初老の男、というと矍鑠とした清々しいイメージが浮かばなくもないが、やはりそこにはどこか老い往... 続きをみる