ひげ爺の今は〇〇となりにけり。

初期の老々介護日誌から、思い出の記、艶笑小咄、別サイトで歴史情話など掲載

痰が出ないとかえって心配になる?

2021.02.20 昨日は病院に行く日であわただしく、その他、ややお疲れモードでパソコンに向かう気持が薄れていた。
そんなときに出て来る日誌は愚痴ばかりを書き連ねるに決まっている。
一日休んだために気分もリフレッシュ。
ちなみにこの日誌は早朝に目覚めたとき、二階のノートパソコンで書いています。
6時半には階下に下りて、妻を起し、朝のルーティンを済ませ、妻から手が離れた間に、下のデスクトップで書き足し読み直して、投稿しています。
昨日の朝、妻が怪訝な表情でテーブルに向って食事の支度を待っていた。
「何かおかしい」
「何が」
「今日はまだ出ていない」と咽喉のあたりを示している。
「痰?」
頷いている。
そういえば、就寝の時肌身離さず抱いているティッシュboxの紙が、ベッド脇に一つも落ちていなかった。
さらに言えば、この朝はまったくゲエゲエしていない。
そのことは良好なようで、心配なことなのかもしれない。
妻は、それを直感して怪訝な顔をしているのだ。
「出ない方がいいじゃないか」と言いながら、あれほどゲエゲエしていた痰が一つも出ないのは、かえって変調なのではなかろうかと不安にもなる。
痰を咽喉まで押し出す力がなくなったのかと、その方が心配だ。
しかし、やがて、痰はて来た。
病院の待合室でも、数回、ゲエゲエした。
今時、咳をしたり、痰を吐き出す音を立てたりすると、やや肩身が狭くなる。
帰るのは昼時になり、コンビニで弁当を買い、すぐに寝させて、二時には看護師がやってきた。
その間に薬局に行くと、ここ二、三回で顔見知りになった窓口の女の子から
「優しそうなご主人で……」と言われたのには、驚いた。


都之隠士の世界