ひげ爺の今は〇〇となりにけり。

初期の老々介護日誌から、思い出の記、艶笑小咄、別サイトで歴史情話など掲載

多情に勝る、薄情もある、

2021.05.25 いつもより1時間も遅く、目覚めたら5時を回っていた。
昨日は罪のない、色即是空、のような、字面のままの理解でキャッチボールをしたので、心地よい疲れで熟睡していた。
AとB、赤と黒、トムとジェリー、ワトソンとホームズ、右京と相棒、のように二つ揃うと急に親しみやすくなる。
その伝で、キチとtoshi、のお二人と昨日はよく話した。
働き場所があるでもない、社会活動に参加しているわけでもない、会話の少ない環境にあるので、人と話すのは楽しいものだ。
今朝も、ストローを咥えて「ウー」と5秒吐き出す、それを一日20回繰り返すと咽喉が鍛えられ誤嚥性肺炎にかかりにくい、そんなブログを見て感心した。
人はそれぞれの処し方で、日々の営みを積み重ねていく。
買い物に出かける、散歩もする、ポタリング(ブログで知った言葉)もする、
その中で自分の一番のビタミン栄養剤は、文章の読み書きしかないようだと改めて知った。


昨夜ぐっすり寝た理由がもう一つ、
妻の症状、やはり今月の退院は無理、治らない、CRP?炎症反応の数値が安定しない、
いよいよ覚悟を決めさせるために、二人の子供たちと土曜日に病院に行って、顔を見せ、一人ではないと安心させて、アプト切断に踏み切らせる。
その話を電話ですると、
「そうよね、それしかないのよね」
と返事をしたようなので、たぶん、肩の荷が下りたのだろう。
やはり、自分の本性は、薄情、だと思う。
しかし、多情に勝る、薄情もある、と勝手に信じて、何も考えず、何も悩むことなく、ぐっすり眠った。


写真は、高野山