2021.07.03 朝起きて、屈伸運動していた。 これは寝覚めが良かったので、気力が横溢してきた、軽やかな気分である証拠だ。 自分のwebサイト「鳥にナル」のトップに、以前、下記のような決意表明をしていた。 訪れる者の少ない、ロフト部屋のような空間であるから、そのような花火でも打ち上げないと、陰... 続きをみる
ロマンスのブログ記事
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2021.07.02 昨日のような、大げさな気持ちを表明するまでもなく、 帰化する前の、妻、楊玉新はその名前を一目見ただけで、中国人だとわかる。 今回、自分の戸籍謄本を取り寄せて、そこに妻の名前が当初楊玉新となっているのに、戸籍というものの無機質な明晰さに、新鮮な驚きをもって視つめていた。 子供た... 続きをみる
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2021.07.01 前日の、のちの自分の妻になる、玉新の学生時代のスナップ写真を見ながら、この文を書いている。 この清らかな愛らしい目を、自分は10年後に、曇らせ、迷わせてしまった。 妻は、便箋ノートに書いている。 <気になる人が現れた、わたしの目の前に釣り糸をたらして。> 今現在の自分は、令和... 続きをみる
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2021.06.30 妻の身の回り品を整理していると、書棚の下段の物入れの中に、思いがけないものを見つけた。 36歳で亡くなった、文学同人仲間のS君の、13回忌追悼文集だった。 S君は自分の三歳年下で、引っ越しの手伝いに来てもらったり、子供ができたばかりの我が家に遊びに来て、赤ん坊をあやしたりして... 続きをみる
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2021.06.29 昨日は奇妙な体験をした。 ここのところ、眠りが浅く、2、3時間の睡眠しか保てない。 寝た、起きた、を繰り返すので、いつも頭に靄がかかっている。 昼間、サテライト事務所に妻の年金停止手続きに行き、前日、すべての必要書類を揃えていたのを確認したはずなのに、いざ提出の段になって一枚... 続きをみる
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2021.06.28 近鉄大阪線河内山本駅まで迎えに来てくれた楊玉新は、大型車の白いマツダルーチェに乗って、どこか安堵の、にこにこ顔で、手を振って待っていた。 そこまでに、ご両親の様子はあらまし手紙で聞いていて、 それでも挨拶にやって来る相手の男を、むげに追い払うものではない。 自分は、巨大な『白... 続きをみる
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2021.06.25 当時の自分は、フーテンの寅さん、のようなものだった。 先に自分が退院して、通院日でもないのに、歩いて数分だから、つい顔を出す。 診療所内の時間配分は分かっている、今頃はいちばん皆が退屈しているだろう時刻に、手土産も無しに、ふらりと立ち寄る。 「トラ屋」の店先を、ちょろちょろ行... 続きをみる