だから、四十九日のお供え御膳は、ふっくらとした「うな重」にした
2021.07.28 四十九日、満中陰、そんな言葉の意味を考えたこともなかった。 お寺を頼まないし、人も集めない。 家族だけで、妻の供養をして、今日で一つの区切りを迎えることになる。 これからは、妻は自由に動ける。 大坂の両親にも会いに行ける。 両親の墓所は、信貴山中腹の広大な墓苑で、歩行に困難な... 続きをみる
大阪市のブログ記事
大阪市(ムラゴンブログ全体)だから、四十九日のお供え御膳は、ふっくらとした「うな重」にした
2021.07.28 四十九日、満中陰、そんな言葉の意味を考えたこともなかった。 お寺を頼まないし、人も集めない。 家族だけで、妻の供養をして、今日で一つの区切りを迎えることになる。 これからは、妻は自由に動ける。 大坂の両親にも会いに行ける。 両親の墓所は、信貴山中腹の広大な墓苑で、歩行に困難な... 続きをみる
2021.07.04 大阪の義兄から、マンゴーが贈られてきた。 お中元、お歳暮が届くと、まず自分が電話をかけてお礼を言い、そのあと妻に代わって日頃のご無沙汰をお互いに思い出して長話となる。 ただ最近は、妻の声の出しようが苦しそうに聞こえるので、義姉などは電話の向こうで泣いているのか、逆に妻に慰めら... 続きをみる
2021.07.02 昨日のような、大げさな気持ちを表明するまでもなく、 帰化する前の、妻、楊玉新はその名前を一目見ただけで、中国人だとわかる。 今回、自分の戸籍謄本を取り寄せて、そこに妻の名前が当初楊玉新となっているのに、戸籍というものの無機質な明晰さに、新鮮な驚きをもって視つめていた。 子供た... 続きをみる
2021.07.01 前日の、のちの自分の妻になる、玉新の学生時代のスナップ写真を見ながら、この文を書いている。 この清らかな愛らしい目を、自分は10年後に、曇らせ、迷わせてしまった。 妻は、便箋ノートに書いている。 <気になる人が現れた、わたしの目の前に釣り糸をたらして。> 今現在の自分は、令和... 続きをみる
2021.06.29 昨日は奇妙な体験をした。 ここのところ、眠りが浅く、2、3時間の睡眠しか保てない。 寝た、起きた、を繰り返すので、いつも頭に靄がかかっている。 昼間、サテライト事務所に妻の年金停止手続きに行き、前日、すべての必要書類を揃えていたのを確認したはずなのに、いざ提出の段になって一枚... 続きをみる
2021.06.28 近鉄大阪線河内山本駅まで迎えに来てくれた楊玉新は、大型車の白いマツダルーチェに乗って、どこか安堵の、にこにこ顔で、手を振って待っていた。 そこまでに、ご両親の様子はあらまし手紙で聞いていて、 それでも挨拶にやって来る相手の男を、むげに追い払うものではない。 自分は、巨大な『白... 続きをみる