ひげ爺の今は〇〇となりにけり。

初期の老々介護日誌から、思い出の記、艶笑小咄、別サイトで歴史情話など掲載

夕方になって点滴が始まった。

2021.04.07 昨日火曜日は大変な一日になった。
「吐き気がするかもしれません」
訪問クリニックの医師からの注意は、重々、受け留めていた。
夕食後に他の薬と一緒に服用し、就寝前にも一錠飲ませた。
トラマールOD錠25mg、すごいやつだ。
いつもは朝7時には物音で目覚めるのだが、8時を過ぎても熟睡している。
8時半になっても目覚める気配がないので、ついに起こした。
説明書に「眠気が出るので運転は控えるように」と確かに書いてある。
朝の気分を尋ねると「?」と何やら、怪訝そうでもあった。
パン、コーヒー、LG21ヨーグルト、バナナ半分、といつもの朝食を済ませて、
朝が一番多い、薬を飲んで、そこに追加のトラマールOD錠25mg。
なんとなく様子がおかしい、と窺っていたら、案の定、強烈な事態に。
うがい用の洗面器を指さして、差し出したとたんに、嘔吐した。
二度吐き出して、口の中を漱いで、すぐに寝させた。
顔色も蒼白に近く、なにより、目が生きていない、泳いでいる。
「先生に」
「大丈夫だ。吐き気が出ると聞いていた。次からはあの薬は止めて元の薬に戻す」
それで納得して、昼まで横になっていた。
長男の、ジュエの散歩のついでにコンビニの弁当を買って来させて、それを三人で取り囲んで食べた。
食欲は無さそうだったが、胃の中が空になっているはずと、食を促していた。
食後の薬を飲む段になって、また嘔吐した。
それで、これは尋常ではないと判断したものの、さて何をしたらいいか、
血圧を測ってみると、上212下120、になっている。
この数値は以前、尿管がねじれて尿パックまで流れなかった時の、アラームと同じ。
普段は上130前後だ。
横にすると「戻しそうだ」というので車いすに乗せたまま、3時の訪問看護士がやって来るのを待った。
そして、看護士は言った。
「トラマールは、癌の痛みや、骨折時の痛みを抑えるのに処方されるクスリです」
足の痛みには効き過ぎた特効薬だった、のだ。
火曜日はリューマチの皮下注射オレンシアと浣腸にやって来る。
「お茶だけでもと思って飲ませたが、それも吐き出した」と話すと、
とりあえず先にオレンシア注射をと、椅子に腰かけたまま、腕にぶすり。
そのあと、ベッドに横にすると誤嚥になってもならない、と考え込んでいたが、座ったままの姿勢では浣腸はできない。
なんとか横たえ、処置を施した後、クリニックと電話で症状を説明して、夕方になって点滴が始まった。
「二本つないでいますので、明日の朝まで十分持ちます。看護士が来て、外します」
それで今日、金曜日の通院予定を早めて、大学病院に急遽紹介状を持って行くことになった。
介護タクシーの手配もしなければならない。バタバタしている。


鎌倉大仏に神頼み