ひげ爺の今は〇〇となりにけり。

初期の老々介護日誌から、思い出の記、艶笑小咄、別サイトで歴史情話など掲載

トラマールOD錠25mg

2021.04.06 昨日は月2回の在宅クリニックの訪問診療日で、少しもよくならない足の状態を診て、妻の訴えに強力な鎮痛剤の処方と、今週金曜日の通院大学病院担当医師宛てに再度の紹介状を書くことで決着がついた。
「吐き気が出るかもしれません」
「痛い、と言うのがなくなれば、その方がいいです」
親指と二の指の接触部分が爛れていて、薬を塗る度に、いかにも痛々しい。
手指の変形は見慣れている、足指も根元の関節筋が縮んで、ちょこんとなっている。
甲の赤腫れも収まっていず、丸い形の足首のままだ。
昔の中国大陸の婦女子の纏足も、こんなものであったのではなかろうかと、のびやかさがまったくない。
こんな足で、つい最近まで歩いていたのかと思うと、複雑な想いにもなる。
クリニックの医師が処置したので、午後からやって来た訪問入浴も、足先をビニール袋で包んで濡らさぬようにして、風呂に入れてもらった。
入浴中に電話があり、薬局から強力鎮痛剤が届けられた。
掃き出し口から入浴カーのホースが何本も宅内に引き込まれているのを見て、
「お取込み中にどうもすみません」
と、玄関先での説明もそこそこに、早々と退散して行った。
男一人と女二人の入浴介助者の大きな声が、居間のガラス戸越しに遠慮なく聞こえている。
あまり見たくもない、景色であるのに違いない。
処方された薬、トラマールOD錠25mg の説明書の注意書きには、
筋肉が硬くなったり、震えが来たりする、
発疹、顔面のむくみ、顔面蒼白、息苦しいなどの症状が出たら直ちに……