ひげ爺の今は〇〇となりにけり。

初期の老々介護日誌から、思い出の記、艶笑小咄、別サイトで歴史情話など掲載

大仏ももの想うかや春の海

2021.03.25 今日は少し、昨日の夢見の写真入りで進めようと考え、その後追い日誌です。
夢見が良かったのは、先に江ノ島に行き、平日なのに多くの若者の姿であふれ、江ノ電駅までかなり歩き、車窓の景色に春の海のたりのたりを見つけて、うんうんと頷き、長谷の大仏近くの中華「エビチリ定食」に瓶ビールを飲みながら窓越しに行き交う通行人を眺めていた、その時まで。
ほんの少しのアルコールで、ちょうどいい具合の脳みその柔らかさになってくれる。
最近は中瓶一本で、出来上がってしまう。
その時、想ったものです。


ああ、ここに、ブログ村で出会ったアラフィーアラフォーアラ還の女人たち、男はそれぞれ個性豊かな、宿太郎さん、送人さん、さば絵さん、徳島さん、などなど多様な人たちと、テーブルを囲んで料理と酒をつまみにのろけ話に花を咲かせたいな、と。
できればその後、鎌倉文学館まで逍遥しながら、昔の同人たちと大声で怒鳴り合ったように、川端がどうの、三島がどうのと、かぎりなく透明に近いブルーの村上龍はどうよと、それはもう望めないが、今は「全集中」ぐらいは肴にできるかもしれない……


いいほろ酔い加減だったものが、不意に、落ち込んでしまった。
大仏の横顔を見てしまったからです。
正面からしか思い描いていなかった大仏様の、肩を丸めて、悄気ているかのうしろ姿。
大きなものにあこがれて、小さなものに踏みつけられた、一瞬の隙だった。
それでも思わず一首、即興が出た。
釈迦牟尼仏は美男におわす、の歌才はないので、がまん、がまん……、


大仏ももの想うかや春の海 見仰ぐるまでの空の青さよ


帰りは疲れてずっと寝ていた。
それでもちゃんと家には帰って来た。
まだ明るい午後のおやつ刻、花壇の水やりをするのがいかにも我の我たるゆえんで、苦笑するしかない。
この日撮った、住まい近くのJR淵野辺駅、ターミナル小田急町田駅、小田急片瀬江ノ島
江ノ電長谷駅、江ノ島風景、富士山など順次明日から文に添えて載せて行きます。


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