ひげ爺の今は〇〇となりにけり。

初期の老々介護日誌から、思い出の記、艶笑小咄、別サイトで歴史情話など掲載

新たな、楽しい日課

2021.03.15 心の中の考えを、外に出すというのは、健やかな身体を得る一つの方法だと最近感じるようになった。
今までも、川沿いの遊歩道を歩いて、とりあえず老体の日課にしていた。
スポーツ人間ではないが、物置からゴルフバッグを引き出して、時にはバシッとクラブを振って見せることもある。
適度な運動は、血流をよくし、精神のカタルシス(浄化)になる。
そこに新たな、楽しい日課が加わった。
ブログというものを書くようになって、気持ちに穏やかなものが生まれている。
誰かが自分の想いを見てくれているだろうと、希望し、そしてコメントなどが書き込まれているのを発見したときの喜びは、遠くの雲間に隠れていた太陽がさっと一条の光を照らしてきた、恵みにも似ている。
そこまで大仰に思わなくても、嬉しいと感じる気持ちは、心を軽やかにしてくれる。
外に声を発信しなさい、自分の内に抱え込まないで誰かに話しかけて行きなさい、はこういった場合の正しい意見に思える。
老夫婦二人きりの生活に、音信不通であった長男と愛犬ジュエが帰って来、ブログで会話する楽しみまで増えた。


たぶん、本を読み始めた少年の頃の記憶。
『岩窟王』
そこにあった文章、もちろん訳文です。
不思議と人物の名前がすらすらと出て来る。
エドモン・ダンテスがマクシミリアンに語った言葉。


「待て! そして希望せよ!」


原文はフランス語でしょうから、そのように書かれていたかどうかはわかりませんが、不屈の岩窟王・モンテ・クリスト伯、『ああ、無情、レ・ミゼラブル』のジャンバルジャルの姿に重なって、小生の今でも忘れられぬ人間像です。


かつて、山ガールであり本好きでもあった妻には届かぬ言葉かも知れませんが、届けたいと思って、今日もエンヤコラと声に出して行きます。
Niceをして下さった方たちの目を意識して、少しカッコよく書き過ぎたかな?


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