ひげ爺の今は〇〇となりにけり。

初期の老々介護日誌から、思い出の記、艶笑小咄、別サイトで歴史情話など掲載

新しくスワイプした余生を送る

2021.03.05 今日は大学病院皮膚科の診察がある。
それで前日のタクシー確認電話があり、それが取れないのに焦った。
それまでにも電話がかかって来ていたが、マナーモードに設定しているために、まったく気づかない。
表示が「介護タクシー」となっているので、出ようとして、いざ揺れている受信マークを押しても叩いても、どうやってもつながらない。
今までのガラケーのつもりでいて、とんでもないことになった。
そのうち、家電に掛かって来て、明朝の迎え時間の確認となった。
スマホに替えて一週間にもなるというのに、そんな為体だった。
ジュエの散歩から帰って来た長男に話すと、
「ロックがかかっているんだろう」
と自分のスマホからかけて、画面を覗きながら、機種が違うので押しても叩いてもダメなのでスワイプしたら、つながった。
「この輪の外に出すんだ」
納得の一瞬だった。
ある年代までは進出機運の男だったが、スマホ一つ自在に操れないようでは耄碌しているのかな。
昨日、パソコンメールに、D賞予選結果案内が届き、空を見上げてサクラチルの風景を見た。
今日はアマゾンから、「文学界」という雑誌が届く。
送ったからには、反応を見なければならない。
昨年の執筆時期は、鬱々としていて、奮い起こそうとする気持ちが強く、たぶん内に内にと向かっていた。
反省して、昨日までの気分を外に放り出す。
WEB「鳥に化る」の小説、Kindle本、堂々と全編無料と大きく表示して、すっきりして、また今日から新しい日々が始まる。
妻が昨夜、パソコンに向かったり離れたりしている夫の姿を見て、
「あ~あ、疲れた?」と言ったのには、驚いた。
「動かないのに疲れるの?」
「そう、動かないと疲れる」
それで、新たなウエーブに向って、動き出そうと思う。


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