ひげ爺の今は〇〇となりにけり。

初期の老々介護日誌から、思い出の記、艶笑小咄、別サイトで歴史情話など掲載

街にはいろんな色彩がある。

2021.01.28 昨夜は何も考えず、よく眠れた。
街に出かけて、日頃の鬱屈を発散できたからだろう。
街にはいろんな色彩がある。
それにいっとき染まるのもまた老後の過ごし方の一つだ。
しかし、妻の自宅介護をそれほど苦痛に思っているわけではない。
仕方がない、と諦めているわけでもない。
いろんな老後のスタイルがある。
温泉めぐり、秘境めぐり、名城から知る人ぞ知る古城址めぐり、都市伝説を尋ねての各地の名跡訪問、
それらが今となってはできないことを嘆いても詮無いことだ。
それに慣れて行くかどうかの問題だ。
自分のできる範囲の冒険に出かける。
どうしても自宅介護ができなくなったら、老人ホームにお願いするしかないのかもしれないが、妻か居なくなった後の一人きりの我が家と云うのもまた、寂しいだろう。
そのようなことをあれこれ考えて、今日からまた一週間は妻の手足と思考の手助けをしてやることになる。
さっそくスーパーに買い物に出かける。
コロナのおかげで、今やマスク美人ばかりが目に付く世の中になった。
また楽しからずや、ではなかろうか。


小説『大菩薩峠』のつづき、伊賀・上野