ひげ爺の今は〇〇となりにけり。

初期の老々介護日誌から、思い出の記、艶笑小咄、別サイトで歴史情話など掲載

自分探しの旅

21.01.27 今日は週に一度の、昼間の時間をのんびり使える日です。
9時、12時、15時、と3回介護ヘルパーがやって来ます。
予報通りの雨模様の水曜日。
現在の自分はどこに居るのか、それを探しに街に出かけます。
考えれば、若い時から自分探しの旅をずっとしていたような気がする。
多くは一人で旅をしていた。
格別に孤独を好む性格であったわけではない。
人と話すのは好きだし、たいていの人との付き合いもしてきた。
酒が入ると、饒舌になる。しかし、羽目を外したことはない。
冬は夜の晩酌(2合徳利)が習慣になっていたが、いつの間にか昼食時のビール(350ml)も飲むようになった。
妻がしっかりしていた頃は、それを窘めていたにちがいないが、そんな気が回らないのをこれ幸いに常態にしてしまった。
あれは判った上で、配偶者のわがままを許してくれているのだろうか。
目に見えるものがすべてで、そこから派生する考える力というものが衰えているのだ。
幸せなコロナ、というものを耳にした。
低酸素状態に気づかずに、突然重篤な症状に陥るらしい。
妻は毎分2リットルの在宅酸素吸入をしているために、幸いにも血中酸素数値は97-99を維持している。
チューブが外れても、いわゆる人工呼吸器の酸素吸入ではないので、テレビドラマなどで見かける苦しがった末の心電図の波形が一本の線になることはありません。


小説『大菩薩峠』のつづき、「大和三輪長谷」