ひげ爺の今は〇〇となりにけり。

初期の老々介護日誌から、思い出の記、艶笑小咄、別サイトで歴史情話など掲載

連続と不連続

2021.01.24-2 雪の予報が外れて、空が明るくなってきた。
天候は雨・雪・晴、など不連続が許されますが、人の生はこの世に産まれ落ちてより連続の連続です。
一度でも途切れたら、それは人の死となって、永遠の永劫です。
人は死んだら何処へ行くか。
そんな禅問答がときどき交わされますが、あれは難しく考えれば難しいし、簡単に考えたら実に簡単です。
たとえ1グラムの霊魂であっても、全地球人を集めると毎年数千万グラムになる。
それが有史以前から漂っているのですから、その重みに地球が潰れてしまう。
だから、死んだら霊魂は空に昇るというのが正しい。
宇宙は広いのですから、まだまだスカスカの空白がある。
アポロ宇宙船の乗組員が何かにぶつかった痕跡があったというのは、誰にも証明できない本当のことぞなもし。
妻は以前から、(まだ正常な判断ができていた頃という意味です)、狭いお墓に入るのはイヤだと言っていた。
生きている間は行動範囲が限られていたので、死んでまで狭いところはイヤ。
そこで、妻の霊魂は海洋散骨に決めている。
現在はそんなことまで頭が回らなくなっているので、約束が履行されるかどうかわかりません。


若い頃は山ガールであったという妻に、どこか済まない気持ちを抱きながら、夫は一人で山を歩いた。これは、武州御岳山であったか、小説『大菩薩峠』を歩いたものです