ひげ爺の今は〇〇となりにけり。

初期の老々介護日誌から、思い出の記、艶笑小咄、別サイトで歴史情話など掲載

映画ー欲望

021.01.20-2 あまりに天気がいいので、自転車に乗ってぶらり市内中央部に出かけてみた。
全国区となった相模宇宙研、博物館あたりに向かって行ったが、いずれもコロナの自粛要請で臨時休館となっていた。
近くの公園でしばらく写真を撮って遊んだ。
木々と青い空とまばらな人影に、たしかに心は洗われた。
一組の母子連れと、車座になってなにやら歓談している保育園児たちを遠目に眺め、野球場の周囲を歩いて運動している老齢者たちを見るにつけ、それぞれの生き方をなんとはなしに応援している自分に気づく。
帰りに、金網に囲われた船形の遊具に、ふと気を惹かれてパチリ。
このブログには写真を掲載しないと決めていたのだが、いわばこの日のアリバイとして、載せます。


公園は実に静かな佇まいで、ふと昔見た、映画のタイトルを想い出していた。
ミケランジェロ・アントニオーニの「欲望」。
主演カメラマンにデビット・ヘミングス。
記憶では映画のラストで、テニスボールの打音がだんだんに消えていく、それが当時のうたい文句になっていたような気がしていたが、家に帰ってからパソコンで調べてみると、そのような記述はどこにもなかった。
50年以上も前の記憶だから、あまりあてにはなりません。
写真に撮った、船形の遊具も、何か物語のラストシーンに使えなくもない……なと考えながら、まだ高い日中をペダルを踏んで行った。