ひげ爺の今は〇〇となりにけり。

初期の老々介護日誌から、思い出の記、艶笑小咄、別サイトで歴史情話など掲載

起き抜けに声がする

2021.01.20 昨夜は寝つきが悪くて、幾度も目覚めて、そのつど時間を見るので、結局寝不足感が否めないまま朝になった。
階下に降り、顔を洗っていると、なにやら呻きのような叫び声が聞こえる。
7時前であったが、いつもなら6時半には降りて来て暖房のスイッチを入れたり、先に一人食事を済ませて雨戸を開けたりして物音がしてくるはずの夫の居る気配がない。
それで確認の声を出し、返事がないので大声で叫んでいるのだった。
今日水曜日は週に一日の開放日で、
9時過ぎにはリハの療養士がやって来、終わるとベッドに寝かせて、12時には食事の支度とオムツの具合を見にヘルパーがやって来て、そのまま車いすに乗せたまま帰り、3時に別のヘルパーがやって来てベッドに寝かせて帰る。
そうしているところに、週に一度の命の洗濯に出かけて行った夫が帰宅して、いつもの夕方からの景色となる。
先週はリハ士が来るやら、いそいそと家を後にしたので、帰宅してから
「どこに行ったの? 誰か人に会う予定でもあったの?」と問われて、やや焦った・
「いや、一寸、街をぶらぶらしてゆっくり食事をしてきただけだ」そう答えるしかない。
コロナ禍の中、老人がどこへ?
先週がそうであったので、今週は予定を作らずにいて、それで心定まらずに寝つきが悪かったのだろう。
何処へ? の当てもなく家を出るのは、介護ケアには必須の要件だ。
昨日、60代の息子が90代の両親を殺したというニュースに、やや取り乱していた。
それが熟睡できなかった心因の一つであるのに、まず間違いはない。
今日は今から、デジカメを持って、ぶらり散歩としゃれてみよう