ひげ爺の今は〇〇となりにけり。

初期の老々介護日誌から、思い出の記、艶笑小咄、別サイトで歴史情話など掲載

しず心なく花の散るらん

2021.01.16 最近、気持ちが静かに落ち着いているということがない。
何ということなく、ざわついている。


しず心なく花の散るらん


しずには、鎮める、静かな、沈む、などの字を当てる。
心なく、と否定しているので、邪な、意味もあるか。
邪心なく花の散るらん
とてもそのような境地にはなれそうにない。
まだ枯れるわけにはいかないのだ。
死んで果実が咲くものか。
一日のうち、何かにつけてそれを口ずさんでいる。
つくづく往生際の悪い男だと思う。
それ故、まだチャラケル気持ちも残っていて、エロ替え歌を一、二、


心なき身にもあわれは知られけり魔羅起つ旅のラブホの夕暮れ
尼のつびふりさけ見れば在りしなる菩薩の眉にいでし悦かも


それをwebサイトに載せて、愉しんでいるのだから、鎮まるはずもないか。
妻が義足を作って一年少々、足の太さが変わって装着が難しくなっている。
むりやりはめ込むと、当然「痛い」の声が出る。
膝下が欠けていると車いすに座っていてもバランスがよくないのだ。
滑り落ちそうになる。
本歌は、
ひさかたの光のどけき春の日に静心なく花の散るらむ、だそうです。
数日前より、庭のロウバイが黄色の花を咲かせ始めました。