ひげ爺の今は〇〇となりにけり。

初期の老々介護日誌から、思い出の記、艶笑小咄、別サイトで歴史情話など掲載

コロナ注意報

2021.01.15 在宅クリニックの医師から、コロナの注意が有り、介護・看護などの外部者と接触するときには、自宅でのマスク着用をすすめられた。
妙な世の中になった。
家にあって、全員がマスクをして、会話している。
いつも思うことだが、人間の顔の半分を覆ってしまうと、誰だか区別がつかなくなる。
眼は口ほどにものを言う、この諺は相手の口が見えての至言だ。
喰わねど高楊枝、この場合は目が出ていないと間抜け面になる。
正月だったか、テレビの「格付けチェック」で笑った。
夫は大笑いしているが、妻はさほどのようでもない。
もともと底抜けに笑う、女ではなかった。
テレビはよく見ているが、いつも静かに見ている。
ときには車いすに腰掛けたまま、寝ている。
車いす生活になるまでは、夫婦同じ二階の寝室で起居していた。
階段は上れないから、リフトを付けている。
考えれば、この家を建てた時から、階段部分は通常より広めにしていた。
将来、手すりていどでは階段が昇れないことがわかっていたのだ。
数年後には電動リフトの世話になった。
あのウーンというモーター音とともに妻が昇って来るのに、ふと未来を想った。
現在は、二階に妻が上がって来ることはない。


医師から言われずとも、様子がおかしいと感じたら体温を計るようにしているが、さいわい夫婦とも発熱したことはない。