ひげ爺の今は〇〇となりにけり。

初期の老々介護日誌から、思い出の記、艶笑小咄、別サイトで歴史情話など掲載

老徹の我慢の無さ

2021.04.21 家を出ようかと思っているところに病院から電話があった。
「明日水曜日の午後に医師から説明がありますが、ご主人のご都合はいかがでしょうか」
「ああ、そうですか。今日、伺おうと思っていたのですが、今日は先生の都合が悪いのですか」
「今日は担当医師が不在です」
「そうですか。では水曜日の午後3時ごろに伺うようにします。今日の2時過ぎに病院に行くと話しているので、本人に明日の3時ごろに変更になったと伝えてもらえますか」
「わかりました。ご本人様にはそのように伝えておきます」
妻が入院して、現在は水曜日のみがフリーではないのだが、習慣で水曜日に街に出る予定を立てている。
遠出するわけではない、午後2時に病院に行けなくもないが、余裕を見て3時にしてもらった。
水曜日の午前中に来るようにと指定されると、「さて困った」になって窮していた。
街に遊びに出るのはまったくの私用だが、予定が崩れると、老徹の我慢の無さで、一日不調な気分で過ごさなければならない。
頼みの医師にも、つい不機嫌な顔で接してしまうだろう。
夕方、妻から電話があり、飲み物が少なくなったと言うので、明日持って行くと話すとそれで納得されたので、やや拍子抜けした。
「病院を出る。家に帰る!」と切迫しないのは、体調に変化があったのかもしれない。
気持ちが落ち着く、クスリでも盛られたのかもしれない。
いろんな入院患者が居る。
医師、看護師、ヘルパーなど入り乱れて、対応に苦慮している、昨今だ。
なんであれ、病院には頭が上がらない。
果たして、金曜日の退院が認められるか、怪しいものだ。