ひげ爺の今は〇〇となりにけり。

初期の老々介護日誌から、思い出の記、艶笑小咄、別サイトで歴史情話など掲載

花は咲く 花は散りても

2022.07.14 
朝、目覚めた時に、上下の瞼がくっついて、すぐに開かない。
指で補助しないと、眼が開かないとは、なんとも歳を経ったものだ。
別に、目ヤニが出て接着している訳ではない。
瞼を開く筋肉が弱っているのだろう。
パソコンに向かうと、しばらくして文字がかすむでくる。


以前、血圧が高く180超になっていたことがあった。
妻の一周忌を終えたことで、ストレスがなくなったのか、通常値150前後に戻ったので安心した。
自分はいわゆる体調不良で医者の世話になったことはない。
妻があまりに大量のクスリを飲んでいたのを見ているので、その反動か、薬の服用に慎重になって、医者嫌いになっている。
ただ、ふらつき感は自覚している。
眼のかすみは、年寄りの白内障だろうから、いずれ眼科に行かなければならない。
いずれにしても、歳を経った当たり前の症状であることには変わりない。


花は咲く
あれは、鬼の目にもなみだのような曲だ。
時の権力者はときおり自身を慰撫させるために、そのような姿を見せることがある。
歌であったり、踊りであったり、釣りであったりする。
無意識にも意識下にも、自分をどこかで浄化したいと希うのが、人である、故だろう。


花は散りても
春咲きて、鳥は古巣に帰れども、行きて帰らぬ死出の道。
夕あしたの鐘の声、寂滅為楽と響けども、聞きて驚く人もなし


間の山節 
伊勢内宮と外宮をつなぐ、こころの旅路。
自分はこちら側に感動しなければならない、それをテーマに小説を書いている。