ひげ爺の今は〇〇となりにけり。

初期の老々介護日誌から、思い出の記、艶笑小咄、別サイトで歴史情話など掲載

正邪混交を目指しているような

2021.05.16 昔の艶笑小噺です。
夜中にふと目覚めると、うす明かりの隣の部屋から何やらうごめく気配がする。
「コン! コン! あ、フン、あ、フン」という声が聞こえ、そのうち障子に黒い影が映って、上下に揺れ動いている。
ぴちゃぴちゃと、何かを舐める音まで聞こえて来る。
キツネだ! キツネがローソクの油を舐めにやって来ている?!
怖くて、声も出せず、黒い影が崩れて静かになるまで、じっと夜が明けるのを待った。
「坊や、いい子だ、寝んねしな。それはきっとお父うとお母あがキツネのふりをして、夜中に坊やに内緒で甘い杵つきをしていたんだよ。嘘だと思うなら、聞いてみな!」
なぜだか、子供心に、あれはやはりキツネの仕業だったと思うようにしていた。
納戸に両親の寝間、8畳の間に子供たち4人が並んで布団を敷いて寝ていた。
上の姉たちに挟まれて、小学4・5年坊が寝ていると、眠れぬときや寒いときは恐る恐るすぐ上の姉の布団の中にもぐり込んでいた。
小学4・5年坊は、性に目覚めている?
ぐっすり寝ているのを確かめて、姉の手を取り、パンツの上に乗せて気持ち良くなっていた。
むろんまだ、固いロウソクになるはずもない、唐辛子の頃。
一度だけ、大胆にもパンツをずり下げて、直接手を触れさせ、微妙な感覚に陥ったことがあり、以後決してそのようなことはしなかった。


偶然にも、四畳半襖の下張り、秘境のようでもある、MURAGO村を訪ねて見知ったこと。
以下、独断ながら、
男性陣のブログは概ね、健康的で、建設的、
一方、女性陣のブログは、観念的で、官能的、
男は構えることで力を入れようとし、女は構えないことで力を抜こうとしている。
自分はどちらであろうかと、時々考えて、どちらでもあり、どちらでもない、正邪混交を目指しているような気がしている。


写真は、飛鳥、伝板葺宮跡