ひげ爺の今は〇〇となりにけり。

初期の老々介護日誌から、思い出の記、艶笑小咄、別サイトで歴史情話など掲載

真犯人ではなかった、ジュエ

2021.05.11 現場百篇、という名言がある。
行き詰ったときの、犯人捜索のベテラン刑事たちの会話によく出て来る言葉で、たしかにそれは当たっている。
ときたま見ている、「相棒」の右京さんは現場を一度しか見なくても、たいてい真実を見落とさない。
初見の印象を大切にしていて、再見はすでにいろんな情報で目が曇ってしまっている。
どちらを信用すればいいか、迷うところだが、そんな事件が我が家でも起こった。
PCメモリーを4個、いつも無造作に机の上に並べている。


現在進行形の日々のブログ、メモ帳
過去の旅先の画像、
小説作品
現在はネット上から消えているはずの過去に作成したマイホームページの数々と、只今現在にアップしている「鳥にナル」


昨日、我が家にはジュエという室内犬と自分の二人しか居なかった。
庭に出てプランターの水撒きや、自治会費の集金の対応、などあった。
二階に、午睡のために上がり、そのときノートパソコンを開いて見た。
一階にデスクトップ、二階にノートパソコンが二つ、どれもYahooオークションで安く購入したもの。
それまでWindows96、XPを長く使用していたので、そろそろ買い替え時になっていた。
メモリーチップは一階二階どちらに居ても、対応できるように持ち歩いている。
現在進行形の日々のブログ・メモ帳、それがどこに行ったか、机上から消えた。
ズボンのポケット、二階PCの耳、うっかり置きそうな所、歩いた家の内、どこにも見当たらない。
USBを開けて書き込み、そのまま上書き保存をクリックするので、PCに上書きされていないことが多い。


「ジュエ、あんた呑み込んでいないよな!」
結局、どこにも見当たらないので、自分のしていたこの日の行動履歴をじっと追いかけて行って、ついに思い当たることに行き着いた。
昼寝のとき、スマホも持って行く、それをいったん手にして上がろうとして、先にトイレに行った。
「大きなスマホは忘れないが、同時に持っていた小さなメモリーはうっかり置き忘れる」
右京さんなら、老人のヒヤリハットを熟知していて、トイレの棚の上のメモリーを最初から見つけてくれていたかも、……
写真は真犯人ではなかった、愛犬ジュエ

×

非ログインユーザーとして返信する